タイムマシン問題

タイムマシンが可能であるか、不可能であるか、
不可能であるとして、どの点が物理法則に反しているのか、
そんなことが問題となり、多分、広範で周到な考察がある。

1.
さっき人と話していて思ったのは、
タイムマシンで時間を移動するとして、
タイムマシンは物質を運んでしまうのだから、
元の時間では物質が欠損となり、
行った先の時間では物質が過剰となるはずである。

そうなれば、基本的に一定に保たれるはずの物質なりエネルギーなりが、一定に保たれない事態となり、
そのことを説明する原理も必要となる。
何より、物質のマクロな連続性が断ち切られる。

2.
原因と結果が時間の通りに並ばず、
ときには原因と結果はお互いに結果と原因となることもあり、
循環を呈してしまう。
その辺りも問題なのだろう。
むしろここのところが伝統的にはタイムマシン問題として考えられているようだ。
つまり、未来から過去に対する干渉が、過去を変えて、結局未来が変わってしまったら、
といったような心配である。
それに対しては、一直線の時間軸を想定するのではなく、また別の時間軸を想定して、
まっすぐにすれば一直線であるが、曲げれば曲げられる、そんな時間軸を考えてもいいのかもしれない。