単純な見出しをつけたがる

お花見特等席に降る花びら
春を過ぎればまた一年待機
一年は長いのか短いのか

長いとも言える
短いとも言える
そのところに人間の脳の処理の特性がある

一年は365日であって、長いとも短いともいえるわけではない。
それなのに、脳の特性としては、
長いのか短いのか、見出しを貼り付けたいと思うらしい
あるいは、よいとか悪いとか、単純な見出しをつけたがる
そうしないと整理しきれないのだ
しかし一年は長いともいえるし短いともいえるのだ
そんなとき脳のイメージ格納システムのほころびを感じる
ああここが弱いところなのだなと理解できる

これは必要不可欠なあいまいさなのだ
このあいまいさを温存することで
現実の変化に対応できるのだと思う
硬直化しないためにはあいまいであること
そのほうが人間が生き延びるためには都合がよかった

あいまいでいいのだ