スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」-3

意識や理性は、独立に発生して、発展して、それぞれに交流可能なものになるだろうか?


数学で、異なる公理系から出発した体系が、それぞれに翻訳可能なものになるであろうか?

海の活動と人間の活動はどのようにして比較可能な知的活動となるだろうか。

それぞれが属している物理世界に共通の法則があったとすれば、
それをいかによく理解しているかについて、
お互いは共有できる部分がかなりあるのだろうと推定できる。
その限りでは、最終目的地は同じだろうと考えられる。