メタミドホス

狂牛病と鳥インフルエンザのずっと前から、
餃子、ハンバーグ、ミートソース、つくね、このあたりは思い切り怪しかったはずで、
慎重な人は、かたちのある肉を買って、
その場でひき肉にしてもらっていたと思う。

特に餃子とシュウマイは、野菜と混ぜた上に皮で包むので、何がなんだか分からない。
肉まんも同じような怪しさ。

しかしお互いに面倒なことであり、
肉屋にすれば、
混ぜ具合を任せてもらえば、
安くてうまいのをつくってあげますよという気分だっただろう。
混ぜれば、有毒物も少量になり、分からないわけだ。

株でいう分散投資である。餃子はいろいろと混ぜることによるリスク・ヘッジともいえるのだ。
捨てなくてはならない端っこの野菜を使えるので、エコでもある。

有毒物の蓄積は、肝臓や神経系だったり、胎児だったりする。
鉛・ヒ素・有機塩素・PCB・カドミウム。
DDT・ディルドリン・ヘプタクロール。
ダイオキシンなど。
環境ホルモンについては一騒ぎして収束したが、何かが解決されたわけでもないだろう。
アルコールについては、胎児にとってはとても有害な物質だと
みんな分かっていながら、若い女性に缶ビールを飲ませて、
ワインをおしゃれだといったりしている。
妊娠する女性は大人なのだから全部自分のせいだと思っていいが、
子供はどうするのだとかわいそうになる。

1969年の話で、
「洗剤についても、京都で開催された日本先天異常学界の総会において多年研究の結果に基づき「食品や野菜を洗剤で洗ったら水洗いをする必要がある」と注目すべき警告が発表されている。」
という記事があり、
洗剤で洗ったら、水洗いはするでしょう、ごしごしと、と思うが、そうでもないのだろうか。

着色・漂白料、食品加工剤、添加物、保存料、発色剤・乳化剤・強化剤について警告があり、

「輸入食品(昭和43年度1年間に13万4300件、1300トンが輸入されている)の中には極めて有害なものがフリーパスで国内に持込まれ国民の口に入っているのである。」
さらに有害物質の蓄積と複合汚染について指摘している。

体内に次第に蓄積していくとして、
その症状は、老化や更年期、ストレスや過労と思われているのかもしれない。

食べものだけ気をつけていても無駄で、
排気ガス、タバコ、電磁気、などなど。よく生きているものだと思う。

資料によれば、希少元素の資源分布として、廃棄された製品を資源として計算すれば、
日本には希少資源がとてもたくさんあるのだという。
逆に考えれば、ごみの中には、日本の自然には存在しないような元素や分子がたくさん
詰まっているわけで、それらが次第に地下に浸潤し、回りまわって体内に蓄積するのも
困ったものだ。

三浦半島の農園に野菜と果物を買いにいったとき、
テレビとか自転車とかを勝手に捨てている大きな穴を見つけて驚いたことがある。

冷蔵庫の中で、賞味期限を過ぎても腐らないで存在しているものは、一体何なのだろう。
レトルトパックはどうして腐らないの?
レトルトパックで生きてきたわたしはもう覚悟しているし、
自分の責任で食べているので、文句はいわないつもりだけれど、
もし信じきっているのなら、少しだけ心配した方がいいかもしれない。

農業はやってみればわかるけれど、
とにかくすぐに虫がつく。
それを手で取っていたのではとても間に合わないし、
とても高くついてしまう。
無農薬といっていても、実は、無農薬の期間を守っていれば、
それ以外の期間については許可されている場合もある。
野菜の表面についた農薬も、時間がたてば分解されたり流されたりするので、
そのことを見越して、人の口に入る頃には「無農薬」となっていればいいとの
見解も、無理とはいえない合理性があると思う。
だって、そうしないと、虫に食べられた残りを人間が食べることになる。

輸入品は、輸入だから安いこともあるけれど、農薬の規制が日本と違うこともある。
規制があっても、守るとも思えない。

韓国の製品に問題があったとき、
「輸出品にだけ問題のある材料を使っただけで、
自国消費分には混ぜいてない」とか言っていたらしいとの
報道が記憶にある。

自分が食べたもので自分が毒されるのは仕方がないとも思う。
レストランなどで他人が調理したものは絶望的で、
悪いのもなのだろうと考えていれば間違いはない。
仕入原価とその日の売れ行きを考えて、
なるべく上手に仕入れるが、どうしても残りは出る。
残ったらどうするか、レストランの従業員に聞いてみればいい。
あるいは、材料をとても安く仕入れられる機会があったとして、
それを使わないでいられるだろうか。
混ぜてしまえば分からないと考える人がいるかいないか常識で判断してどうだろう。

どんな人がどんな経路でレストラン経営者になっているか、考えてみることもいいだろう。

食事をする人には残酷な話になるが、
生き物にガンが発生すると、異常増殖して、収穫はとてもよくなる。
筋肉のガンだと一番都合がいいがそれはそんなに多くない。
別の部分のガンだったら、つぶして混ぜれば、いいわけだろう。
ガン細胞自体は、遺伝子が異常なだけでたんぱく質に特に異常はないから、
食べても吐いたりはしない。
ただ自分の責任である。
ガン以外の病気だとして、捨てるだろうか、つぶして使うだろうか。
敗血症だったとしても、よく煮沸すれば、菌は死ぬだろう。
500円で食べられるランチってなんだろうと考えてみたらいい。
自分の時給が800円だとして、どうか。牛丼もカレーも500円以内だ。
なにがどうなっていても、大人なのだから自分の責任である。

しかしそれでもかわいそうなのは、子供である。

大人なら、価格や面倒くささやいろんな都合で、決められる。
永遠に生きるわけではないから、
コンビニ弁当を食べることもできる。
子供はそれができない。
特に子供の神経系に影響が微弱に出ている場合、
どうしようもない。検査してもはっきりしない程度の、「最近の子」といわれ、
「ゲーム」と「携帯」のせいだといわれる。

コンビニのおにぎりは、添加物なしなんて書いてあるけれど、
「指定された物質以外なら表示はしなくていい」という法律らしくて、
指定されていない物質をシャワーのように降りかけているらしい。
別に死なないし、下痢もしないから大丈夫。
細菌が死ぬだけだから。
でも、長期の影響については、これから結果が徐々に現れるだろう。
結果が出たときには、複合度が重積していて、解析不能になっていて、
責任問題にはならないだろう。
そして、あの世代はコンビに弁当と牛丼と、スナック菓子とレトルトと、
そんなものを食べていたバカな世代だったと
言われて終わればいいのだけれど、
子供に影響が出ていれば、それではすまない。
マグロの水銀はいかにも胎児の中枢神経に影響しそうである。
そういった観点からは、若い女性はクジラを食べない方がいいような気がする。

わたしの知識は最新のものではないし、
人から聞いたものも多いので、
確かではない。
不安をあおるようなことを書いているかもしれないが、現実は
メタミドホスで下痢と吐き気を起こしているよりも、
悪い状況かもしれないことを考えておく必要はある。

出生率が悪いことと関係があるのかどうか。