自分自身から解き放たれること

自分自身から解き放たれること。
何と難しいことか。

自分自身であることがすでに
檻のようなものだ。

原理的に不可能なのかもしれない。

自分自身を捨てることができればと思うが、
非現実的である。

もっと自分らしくなりなさいと
さんざん言われているのだから。

自分であることの標識を
もっと掲げよといわれている。

老いてゆく目には、
無用のことと映るのだが。