悪魔が憑いたら 堀田善衞「ゴヤ」3-2

堀田善衞「ゴヤ」の中に概略次のような記述がある。

当時、狂気の一部は、悪魔に魅入られたものと解釈された。
悪魔を追い出す方法を知るには宗教的観念が必要である。
相手は悪魔であるから、人間の中からそれを追い出すまでは、
人間の外の存在として扱って構わないとされたこともある。
たとえば、死んでも教会で葬式をしてもらえないこともあった。

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悪魔なんか見たこともないのに
こんなことを決めつけていたとは。
私たちがいま、
あたかも存在するかのように当然に思って使用している概念の中にも、
単なる仮定に過ぎないものが沢山あるのではないかと、心配になる。

「悪魔」みたいな観念を使って思考していないか、
調べてみた方がいい。