ルイ・ヴィトンのバッグをまねしてはいけないと
改めてお役人からお達しがあったようなことが
新聞の一面に載っていた
思うのだが、他人がマネできない技術ではじめて商売になるはずだろう
たとえば
松坂の投球フォームも
イチローの打撃フォームも
みんなマネをするが誰もできない
簡単にまねされて、
それを法律が取り締まるとか
行政が指導するなど
情けない話で
まねできるものならしてみろ
くらいの気迫が欲しいものだ
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逆にまねする方も情けない
真似できるだけの技術があったらもうひと工夫して
もっといいものを作ればいだけの話なのだ
物真似だといわれる筋合いもなくなる
ここで一番情けないのは消費者である
職人に技術があって、
もっといいものを工夫できるとしても、
それをしないで、完全に偽者を作ろうとしてしまうのは
消費者がバカだからだ
消費者が賢ければ
もっといいものを作った名人に敬意を払う
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真似できないくらいの圧倒的な技術がないのを
ブランド戦略と法律で乗り切ろうとする企業が情けない
もっといいものを作らず
見分けられないくらいそっくりなものを作ろうとする
職人が情けない
いいものを求めず
ブランドという記号しか求めない
消費者が情けない
その人たちがひとつ家に住んでいたりするので
おもしろい
ブランド屋のお父さんは
娘のブランド狂いに
苦々しい思いだ
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ここでブランド屋が持っている真の技術とは、
ちょっとした職人ならすぐに真似できるような
平凡な技術やデザインを
いいものと思わせてしまうマインドコントロール技術である。
だからそっくりのものをつくられると
そのマインドコントロール技術にただ乗りされていることになる
費用をたくさんかけて
他人の商品をコマーシャルしてあげていることになる
商品を作る技術ではなく
商品を宣伝する技術なのだ
職人がそこをまねすれば
もうひとつブランドができて商売ができる
銀座にもうひとつ路面店ができる
お役所筋に何か言われることもない
商品を宣伝する技術が
金になるのが現代である
すると商品宣伝の技術が売買される
そこにマーケットができて
商品宣伝マーケットでいかにも売れそうな技術だと宣伝する技術が価値を持つ
こんな風にしてバーチャル経済は膨らんでいく