鎌倉のゴールデンウィーク

昔々ゴールデンウィークといえば
鎌倉でデートするのが定番だった


今回のゴールデンウィークはとてつもなく暇で
そうなると自然に学生時代のことを思い出していた


生物学的な意味での幸福感は充分に感じられる
ムズムズするような
このまま過ごしては無駄になってしまうような
若さを無駄にしたくないような
そんな春の気分だ


しかしその一方で
性的エネルギーを消費し尽くしたような
けだるさがずっとおおっている


花の香りにむせるようで
海辺で太陽の光がはねまわるようで


車で行く余裕はなかったけれど
BGMはユーミンとかサザンだった


鎌倉のゴールデンウィークを思い出しつつ
過ぎてゆく私は今こんなことを書くだけの存在になった
私の回りにも口を開けば戦争の話をする老人がいたものだ
私は今まさにそのような存在の仕方をしている
ユーミンとサザンは老年期のアイテムになったと思う