モンスターペアレントというドラマ

モンスターペアレントというドラマがあり
毎回モンスターぺアレンとが登場して、
しかし結局、そのモンスターの理由が徐々に解き明かされるという話のようだ。
解き明かされればハッピーというものだが
解き明かされない場合には病気ではないかということになる。
明白に病気という認定が出ないときには
裁判上の手続きで決着点を見出すことになる。
ただし長い時間と多大な費用がかかることになる。
短く安く済ます方法もあるが弁護士の家計の必要上、
ゴルフの費用なども稼ぐので、高くなることになる。
弁護士がつつましい生活を送っていれば、
人びとの事件は小さく早く終わることになるだろう。
このことはもっと意識して良いことだと思う。

そして良心的な弁護士が少ないのは
絶対数が少ないからである。
絶対数を多くすれば良心的な弁護士も多くなる。

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弁護士問題は別として、
モンスターペアレントがクリニックに来ることもある。
家族が困っているからである。
家族は通常の理性を維持している場合があり、
モンスターの異常な感情や判断に巻き込まれず、
むしろ批判的に見ている場合がある。
そしてときに自分に災いが降りかかろうとした時に
クリニックにきて事情を説明し、
モンスターが如何に異常であるかを語る。

ただし、そのことは、ここまでモンスターが相手にしていた側には語らない。
その人には関係がないからである。
家族内で自分に面倒が及びそうになったとき、はじめて、
対策を考える。
これは普通ではない。
しかし、お互いの長い付き合いの中で、相手を常識の判断内に連れ戻すことが如何に
困難であるかを知り尽くしているのもまた家族なのであって、
興味の関心が自分以外に向いていてくれるなら
それが一番幸福なことなのだ、その人にとって。

これは不幸だともいえるし、
不幸の中でも、かろうじて幸福の形を整える方法に到達した、
やや幸せな家族のケースとも言えるだろう。

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とにかく微妙で難しく自己保身と擬似的な愛情が絡み合う、
まったく持って時間ばかりかかり、いいこことはほとんどないケースなのだ。
診断は妄想性人格障害のあたりが多い。

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ほとんど誰も共感できない感情に、
子どもと母親だけが共感の砦を築いて閉じこもっているとしたら
誰もどうしようもないのが現実である。

母と娘という組み合わせであれば社会に出て活動する必要がなく
妄想訂正の機会が失われる
たいていはお金を取って食い物にする新興宗教関係か自己啓発関係かにかかわって
金品を貢いでいる。

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どうしようもないという
怒りとため息と怨念が聞こえてくる