9.11に

鈴木重子「Fragile」「Close your eyes」Like tears from a star 9.11Sting

人間は戦争をするようにできていると思うこともある

アメリカはいつでも戦争をしているし

国というもの自体が
戦争の単位であるわけだ

誰かを「敵」と認知し「殺してもいい」と認知するのはなかなか大変で
入念な装置を必要とする。

国家はそのための装置である。

オリンピックで自分の国の選手だから自動的に「味方」になる。
「敵」をやっつけろと怒鳴り、ある程度ずるくてもいいのだと言っている
テレビの放送を消さないでいる。
これはもう戦争回路そのものである。

そして「敵」を報道することが統治の有効な道具になる。

そう考えれば、
テレビを見ることは
統治の対象として自分を固定し決定することに他ならない

人間の脳の自動反応部分を利用しているのだから
どうしようもない

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心理学科を歩いていると
ストップウォッチをぶら下げた学生が歩いている
測定することが科学的心理学だと信じて人生を捧げている
それは実は正しい
こうして書いているわたしも
その法則からは逃れられない
かれらはそのような確実さを探求しているのだ

その確実さを利用して
統治の道具にするのだから
ここの人間としてはもうどうしようもないという無力感にとらわれる

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しかしよく考えると
そのような統治の戦略も
どこかでだれかが決定していることで
数名の人間のしていることで
対抗できないことではないのだ

彼らは常に自動的に作戦を遂行しつつある
対してそれに抗する者は休みがちであり
疑問を抱きすぎ
弱気になりすぎる

持続的破壊作用に対して
常に反抗して建設する努力を続けよう
9.11の一つの教訓はそれだと思う

平和は戦争の不在ではない
真の平和という未知の状態に接近するための巨大な努力を要する