ニュートン

時折、普通よりすべすべした小石や奇麗な貝殻を
見つけて夢中になってきたが、
私の目の前には真理の大海が、
依然として発見されることもなく横たわっていた

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ニュートンにとっては、
発見されることなく横たわる真理の大海は
人間の認識能力や特性と関係のない客観的真理であったが
それは結局は脳が認知していることであり、
しかしその認知の全体に脳自身の含まれているはずで、
ここで入れ子になっている。

脳をxとして世界全体をAとすればニュートンにとっては
認知の関数をCとすれば
C(x)=A
となるが
個体の脳としてみれば、
C(x)=ax+b(A-x)
というような具合で、
しかも、そのような脳が複数個あってネットワークを形成し、
言語とか教育によって結合されているわけで、
C(x)の総和=a(xの総和)+b(A-x)
とかになって
ややこしくなる。

ややこしくなるが
結局整合性はとれていて、
ニュートンの言うことで正しいらしいと
ローレンツが解決したことになる。

脳にダーウィン的セレクションがかかり、
ニュートン的知性が選択されて残り、
結局客観的心理に一致する脳が残るので
長い時間の後には
ニュートンで正解ということになる