創需ビジネス

もともと必要のなかったものを
コマーシャルして半ばマインドコントロールのように売りつけ
それを原資としてさらにコマーシャルを続ければ
安定した収入を確保できることになる。

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もともと必要のなかったものの例として
歳をとっても若々しい肌を保つ化粧品の類とは決していわないが
あれは男性の要望なのか
女性の夢なのか
分からない

男性が美白に走ることはないようで
それが老人男性の強精剤に当たるのかどうかよく分からない

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美白を望むなら、イスラムの女性のようにベールで覆うのがいいのだと思う。
肌に直接何か塗るなど、実に野蛮だ。
未開民族が顔や身体にペインティングしている様子を見るが、
真っ白に塗っているのはあまり見たことがないから、
かなり特殊な事情だと思われる。

たくさんコマーシャルして
みんながやるようになれば
みんな似たようなことになり
自分ひとりがおかしいという違和感はなくなる

しかし歴史的存在としてみた場合にかなりおかしい
ちょんまげや
纏足と同程度だろう

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顔面の白い張りのある肌というコマーシャルが有効で、
しかも、数年後、効果がないと判明しても、いろいろないいわけはあるわけで、
多くの場合本人はそれも承知のうえだから、訴訟リスクもない。
会社の責任にならないとすれば、
ノーリスク・ハイリターンで、大資本が本気で資本投下すればかなり儲かるだろう。
しかし大衆は移り気で、いつでも次のマインドコントロールを求める、
それが会社にとってはリスク要因になる。

そのために次の利潤システムを開発しておく必要がある。

通販の対極に、デパートでの対面販売があり、
それをさらに徹底させて、美白サロンという、興味深いものができている。
高卒女性を教育し、決まったことだけ言わせ、何度でも繰り返させ、
それで不信感を持つようなら
いずれは離れる理性のある人なのだから諦め、
あくまでのそのシステムで残る、病理の根深い人を探し出し、徹底的にしゃぶりつくせば言い訳だ。
いつでも商売する側が一枚上手だ。

「わたしは商売のからくりを知っている、VIP筋で紹介してもらって特別扱い」
そんな人たちももちろん、計算済みである。
すべてを計算して、値段を設定し、原価率も経費率も、設定されていて、
私は特別という意識を巧みに利用することも大切な商売である。
おおむね、消費者側の「お得意識」や「特権意識」は、設計者のねらい目で、それが上得意になる。
割引価格でいいービスを受けていると錯覚している人ならば、いとも簡単にリピーターにできる。
本質を見ないで、割引権とか誰かの紹介とか、そんことが楽しい人の心をくすぐるのは、
赤子のうでをひるねに似たものだ。

しかしそんな人たちも、消費者になれば、
いとも簡単に新車の広告にだまされ、車を買い換えているし、
新しいマンションの広告に惹きつけられている。
よい住宅地が急にできるはずはない。