メンタルヘルス指導の現実

メンタルヘルス指導の現実がこんな風

こんなこと言われているようでは
もうすでに疑問符で
言うほうも疑問符です

しかしこんな人が会社にメンタル指導に行ってレクチャーします
講習を受けるとき、この人は一体偉そうなことを言ってどれだけ稼いでいるのだろうと
疑ってみて下さい。

本当に株で儲けている人は
株式投資のレクチャーをする必要はないはずです
特別な情熱のある人なら別ですが

メンタルをコントロールできる達人なら
もっと何か違う仕事をしているはずでは?

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急なトラブルに「早くしないと!」でいつも失敗……。人は誰でも割り込み処理が苦手、この状況にどう対処すればいい?

 仕事のない休日はいいものですね。電話を取らなくていいし、会議にも出なくていい。ややこしいメールを読まなくてもいい。心が乱されることの少ない、とても貴重な日だと思います。

 こういう日には「自分レビュー」をしてください。自分レビューとは「自分をじっくり分析する」こと。そこからメンタルヘルスを維持するアイデアや、改善策が見えてくることがあります。

受注を決めたい出張の日。早く空港に行かないと!
 
 今回は、日曜に自分レビューをするためにオフィスを訪れる、システム営業さんの登場です。私は毎回この営業に、「忘れたことリスト」を持ってくるようにお願いしています。忘れたことリストとは、やらないといけなかったがやり忘れたことを書き出した表で、自分レビューにはもってこいの題材です。

 ある日曜、いつものように私は営業に、忘れたことを尋ねました。

 「エアコンの消し忘れです。くやしい忘れ物でした」

 エアコンの消し忘れがくやしい? 一体、どのような忘れ物だったのでしょうか。詳しく聞いてみました。

 冷え込みが厳しい日のことでした。その日、営業はお客さまの元へ出張する予定がありました。システム開発の提案中で、この訪問で一気に勝負をかけたいと思っていたのですが、うまい説得方法がなかなか浮かびません。うんうんと悩んでいるうちに、飛行機の出発時間が迫ってきました。急いで自分の荷物をまとめて、空港に向かわないといけません。

 「こういうときに、大事なものを忘れるんだ」。営業は経験からよく分かっていました。資料や財布、携帯電話、そして家の戸締まり。入念にチェックしていたそのときです。携帯電話が鳴りました。営業は思いました。「この急いでいるときに、一体、誰?」

 相手は実家の母親でしたが、一言二言で電話を切って、空港に向かいました。

 3泊4日の出張の結果は、あまり良いものではありませんでした。疲れて帰宅してドアを開けると、いやに室内が暖かい……。

 「やってしまった!」。営業は叫びました。暖房を付けたまま出張に行ってしまったのです。4日間、エアコンは誰もいない家を暖め続けていました。出発する前にあれだけチェックしたのに……。営業の疲れは最高潮に達しました。

 「私は誰のために電気代を使ったのだろう? 気を失いそうになりました」と営業はいいます。確かに、くやしい忘れ物でした。

深夜の呼び出し。早く資料を届けないと!
 忘れたことリストは続きます。

 営業が作った見積もり資料に不備があって、お客さまから緊急呼び出しがありました。なんと深夜です。お客さまは、稟議書の作成を急いでいました。

 営業は思いました。「早く資料を届けないと!」

 資料を訂正して、タクシーに飛び乗りました。深夜なので道路は空いていて、スムーズにお客さまのビルに到着しました。ところがタクシー代金を支払い、ビルに入館しようとすると、IDカード(入館証)が見当たりません。

 お客さま先のIDカードがないと仕事にならないので、忘れないように、家ではいつも財布や携帯電話と同じ場所に保管しています。今日も絶対忘れずに持ち出したはずでした。でも見つからないのです。

 IDカードを悪用されたら、大変なことになります。そこで営業は、警備員に事情を説明して、自分のIDカードを使用禁止にしてもらいました。警備員には紛失状況を事細かく聴取されたそうです。やっと入館し、お客さまに資料を手渡せたのは、ビルに到着してから2時間後のことでした。「私の失った時間を返してくれ!」。営業はそう思ったそうです。

 幸い、タクシーの領収書から乗った車が特定できました。調べてもらうと、IDカードは車内に落ちていました。財布を出した弾みで落としてしまったようでした。

 営業は、残念そうにいいます。「忘れ物の対策が、忘れ物を招いてしまったようです」。対策が裏目に出てしまうこともあるわけですね。

終電で居眠り。急いで降りないと!
 そして営業の忘れたことリストは、さらにグレードアップします。

 営業はノートパソコンを持ち歩いて仕事をしています。もちろん、パスワード設定や保存データの暗号化は忘れていません。衝撃から守るための専用かばんも購入して、万全を期していました。

 あるとき、帰宅が終電になりました。疲れていたので電車で居眠りをしたそうです。目が覚めると、電車は下車する駅に停車中でした。営業はあわてました。「急いで降りないと!」

 間一髪、下車することができました。でも自宅に着いた後、とんでもないことに気付きました。パソコンのかばんがないのです。電車を降りるとき、あせっていたため持ち慣れた書類かばんだけをつかんで降りたのです。明らかに置き忘れです。

 パソコンの置き忘れには気を付けろ。会社から、耳にたこができるほど聞かされていたことでした。でも自分が当事者になるとは、一度も思ったことがありませんでした。新聞などで目にするデータ流出事件のことが頭をよぎりました。

 すぐに会社の緊急時連絡先に連絡し、悶々としながら電車の始発時刻を待ちました。生きた心地がしなかったそうです。

 始発の時間になって駅に電話すると、かばんは無事、遺失物として保管されていました。すべての持ち物を1つのかばんにまとめておけば防げたかもしれない、これもくやしい忘れ物でした。

 このように、忘れたことリストを整理すると、自分がどんな状況で失敗が多いかが分析できます。営業の「忘れたこと」に共通するのは、「急ぐ」とか「時間がない」「せかされる」という状況です。こういう緊急時に、「忘れたこと」が起こってしまうようです。

すぐに驚かない、すぐに手を付けない
 コンピュータは、緊急時の処理が得意です。急ぎの処理(割り込み処理)が発生したら、実行中の処理を中断してそちらを実行できます。中断した処理の途中経過はきちんと保存され、割り込み処理が終わった後に正しく再開できます。

 ところが人間は、割り込み処理が苦手です。人間の脳は、ホルモンが人間の気持ちや思いを電気信号に変換することで働いているそうです。コンピュータのように0と1が規則正しく切り替わって動くわけではありません。そこに割り込み処理が入ると、電気信号が交錯します。いろいろな情報が脳で混ざり合って、元の処理も割り込み処理も交錯し、混乱状態になります。

 ITの現場では「私に割り込まないで!」というようなことはいえません。思いもよらないところから急ぎの依頼やクレームが割り込んできます。これはなかなか防ぎようがないでしょう。だとしたら、割り込みに振り回されず、緊急時でも正しく自分を保つ方法を身に付けておいた方がトクです。

 そのために役立つ、「すぐに対応しない3活用」という方法があります。紹介しましょう。

活用1 すぐに驚かない

活用2 すぐに手を付けない

活用3 すぐに成果を求めない


 活用の1つ目は、割り込みや緊急事態が発生しても「すぐに驚かない」ことです。突然の出来事には誰でも驚くものですが、これにいちいち反応していると脳が疲れてしまいます。割り込みや緊急事態はいつでも起こる。そう考えて仕事をすると、突発事態でも、脳の乱れを最小限に抑えられます。

 2つ目は、「すぐに手を付けない」ことです。早く火事を消したいとき、あせってすぐに手を付けてしまうと、間違って水ではなく油をかけてしまうかもしれません。がむしゃらに対応するよりも、まず正しくて失敗がない手順を考える。その後に行動する。これが一番、最短で納得して行動できます。

 3つ目は、「すぐに成果を求めない」ことです。自分の脳は1つなので、割り込んできた仕事をやり始めると、全体の仕事の速度は落ちます。割り込み処理を入れたら、すべての成果をきれいに出そうとは思わないこと。これが自分の脳を乱さないコツです。

 この内容を聞いて、営業はいいました。「今度は、忘れなかったリストを持ってきてもいいですか。ひょっとしたら、そこに自分の成功の秘けつがあるかもしれないと感じました」。大正解です。失敗を分析する目的は、失敗を繰り返さないため。成功を分析する目的は、成功の度合いを高めるためです。

 会社や組織に多少のマイナスパワーが存在しても、それを上回るプラスパワーがあれば、皆さんのメンタルヘルスは良い方に向かうはずです。今回紹介した方法などで自分レビューを実施して、メンタルヘルスの向上に役立ててほしいと思います。

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活用1 すぐに驚かない
活用2 すぐに手を付けない
活用3 すぐに成果を求めない
などといって
自分レビュー
ばかりしている社員

わたしなら雇いませんし昇進させません
正解は「すぐに処理すること」それだけです
それができないなら仕事が合っていないのです