先天的刻印を拒否する

たとえば黒い髪は先天的な刻印であり
それをいろいろな色に染める自由がある

その延長で肉体改造する自由がある
トランス・セクシュアリズムの人たちは、
自分の体を脳の性に従って作り変えることもする。

こうした自由は、個人が先天的に平等であるという思想とつながっていると思う。
権利としての平等が最初のコンセプトであるが、
しだいに能力の点でも外形の点でも平等であるとの考えに拡張される。

それが自由を拡大したと思うが、
一方で指摘されることは、たとえば、有色人種が白人の真似をする自由を行使するだけであり、
白人は有色人種になる自由を行使しないことである。

平等の観念も怪しい。