分からないのは怒る上司 S&M

分からないのは怒る上司だ
怒って人がやる気を出すならそれもいい手だ
しかしたいていは嫌われて終り
「オヤジが切れた」

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仕事上の効果がないのに怒っているのはなんだろうか
ヒステリーというものか

サディストとかそんなことと関係があるのだろうか

サディスティックなことをして見せて、
マゾヒストにサインを送るということはありそうだが、
それはプライベートなことであって
職場でそれはない

怒る人と
サディストは全然違うようにも思う

サドっていうのはマゾの特殊な性癖に奉仕する人のことでしょう
サドは奉仕家だ

マゾは自虐ということもできる
一人でも楽しめる
サドがいれば楽しいけれど
いなければいないで楽しいはずだ

職場で怒って性的に興奮しているはずもないよね
sadisticな性格といういいかたもあるけれど、どうだろう

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怒らなくても、妙に仕事に厳格で自分にも他人にも厳格な人というのは
sadisticな側面があるのかもしれないが
何がsadistの本質か、それは簡単ではない

ずるい定義としては
masochist に求められ、masochist を求めるのがsadist。

masochist がいなくては、孤立したsadist なので、まったく意味はない。

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加虐性とか嗜虐性といわれるがそれは表面的なもので、
心理の内面はもっと複雑だ。

Domination & Submission & Manipulation の問題である。

Submissionがsexual な報酬回路と結合しているのが問題だ
個人の偶然ではなく人間として本質的に結合しているらしい
ここが深い

会社で怒っているくらいの低級な人が
sadist とかmasochist とかの高級な心理を楽しんでいる人とは思えない。

sadist とmasochist には複雑な物語が必要なのである。
長い長い前提があって初めて花は咲く。

SとMを比較すると
最終的に快楽を享受しているのはMなので、
最終的な主導権はMにあるような気がする。
MはSを暗黙のうちにManipulationして、快楽をむさぼる。

Sはせいぜいそれを見て楽しむだけであって、
結局快楽の主体ではないような気がする。

筋力があり、権力と金があるのは男性なので、それによって他人を支配するとすれば、Sに近いだろうし、
体のつくりとして快楽に耽溺するのは女性だろうからMに親和性があるだろう。
美しく高貴なもののみが堕落にふさわしい。
支配することDominationの快感というが、
それを誘導しているのは支配される側のSubmissionの快楽なのだろう。

Dominationはsexal circuitには直接関わらず、
Domination → Submission → sexal circuit となっていて、
Dominationの側は「Submission → sexal circuit」をひきおこして、
そのことに快感を覚えているようだ。

動物でマウンティングがあり、擬似的な性行為で支配と服従を確定している。
そのときに、服従した側が餌も取られ異性も取られ惨めな気持ちになるというのでは浮かばれない。
性的快楽を得ているのではないか。
支配する側は実利があるので実利回路と結合するだろう。
支配される側は性的回路と結合するだろう。
そうすれば、根本的なのうの報酬系としては、Submission → sexal circuitのほうが強いと思う。
進化の過程でそのように淘汰圧が働くはずだ。
Submission → sexal circuitの結合は実利と関係がないので、
実に空想的で妄想的な部分でもある。
物語が紡がれる。

そんな関係の話で言えば、たとえばfemale同士のSとMの関係などが典型的である。

SとMは入れ子のように複雑に支配と服従の関係にある。本当に欲望して本当に命令しているのが誰なのか見分けにくくなる。
ダンスのようで、どちらともなく動きどちらともなく誘導し自然にその動きになる。そのような意味で一体なのだ。

しかしそれは基本であって、そこからのバリエーションがまた人間という存在である。

Domination & Submission & Manipulation の
幾重もの入れ子とループ・イン

もつれきった糸が美しい。