Passive Man 卑劣で声のでかい最悪の人間

採録

The age of Passive Man

今の日本は冗談でなくファシズムの方向に向かっている。
このような”空気”になると、日本は急速にその方向に流れる。戦前しかり。
ポジティブ・フィードバックがかかり、不安定系の様相を呈する。

ファシズムの時代では、卑劣で声のでかい最悪の人間が重用され、良識のある人間の声は掻き消されていく。これはナチスの時代にコンプライアンスということが盛んに言われたのと符号している。そもそもコンプライアンスというキャッチフレーズはファシズムワードなのだ。

 
コンプライアンスという権力の決めたルールに従うことを、個人の良識や判断よりも上位におくということが、ファシズムにおける権力の源泉となるのだ。これは倒錯した倫理である。そして、こういったPositive Law、Legal Positivismがナチスの権力を根本で支えた法権力だったのだ。

全体主義とは法権力が示すベクトルの帰結なのだ。

卑劣で声のでかい最悪の人間=Passive manが法権力をかさにきて、Active Manを迫害する時代になった。

日本はすでに法の正義と法権力は別ものとなっている。正義を主張するものは、法権力の前にたたきのめされる時代になった。正義が蹂躙され、権力が正義だとされる時代になった。
この流れはしばらくは止まらないだろうし、止まるとしたら全てが壊滅した後だ。
自由人は、これから身の防衛を考えなければならなくなるだろう。