一休宗純

一休宗純

門松は冥土の旅の一里塚 
めでたくもあり 
めでたくもなし
『語録』

有露地より無露地へかえる一休み 
風吹けば吹け 
雨降らば降れ

有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)⇒有漏路の“漏”は煩悩の意味
人生は(煩悩溢れる)この世から、来世までのほんの一休みの出来事。雨が降ろうが風が吹こうが大したことない

借り置きし 五つのものを 四つ返し 
本来空に 今ぞもとづく
辞世の句

ナルヨウニナル、シンパイスルナ
遺言状

世の中は、食ふて はこして 寝て 起きて
さてその後は死ぬるばかりよ

夫れ人間あり様、万事とどまる事なし。
もとより生のはじめを知らざれば、
死の終をわきまへず

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はこして とは? 排泄するという意味らしい

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一休は他界する直前、「この先、どうしても手に負えぬ深刻な事態が起きたら、この手紙を開けなさい」と、弟子たちに1通の手紙を残した。果たして数年後、弟子たちに今こそ師の知恵が必要という重大な局面が訪れた。固唾を呑んで開封した彼らの目に映ったのは次の言葉だった–「大丈夫。心配するな、何とかなる」。

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自殺未遂とか世間には理解しがたい奇行とか、しかし大変な人気があった。

五つ借りて四つ返すとは
味がある