堀田善衞「ゴヤ」(3)

・スペインとロシアの類似
  支配層の態度は似ていた
  ドストエフスキーとトルストイは出現しなかった

・書簡に見るゴヤの性格
  何という俗物

・躁うつの反復を疑わせる人生
  しかもサイクルが徐々に短縮していて、典型的な経過

・おびただしい肖像画が語る当時の状況
  特に複数枚描かれた場合の、絵の対比と、人生
  大女優でありながら、人生の最後を劇団の経理として過ごした女性など
  肖像画が雄弁に語る人間の内面

・それにしても、ときに非常に拙劣な絵を描くゴヤ
  やる気がないんだな、多分