派遣業

日本共産党はキャノンの派遣下請けを批判し、国会で取り上げた。

たしかに労働者にむごい制度であるが、
少なくとも、派遣の人たちは辞める自由がある、とも感じる。

名目だけの管理職で、長時間働かされている人がどれだけいることだろう。
ローンがあったりして、突然やめる自由はない。

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資本主義の制度の中で、
派遣業がこのように進展するのは必然だったような気がする。

株取引と同じで、労働力を、
いくらで買いたい人がいるか、
いくらで売りたい人がいるか、
マーケットでオープンにしているだけだ。

マルクス、そしてそれ以後の経済学は労働力について、
資本とは違うこと、つまりそれが人間そのものであること、
そして人間は奴隷ではないことを、明らかにしていると思うが、
しかし、ぎりぎり奴隷でないだけで、人間らしいともいえないくらいだと思う。

情報化が進んだおかげで、
働く人と働かない人の差がくっきりと出ている。
それも肯定できることだと思う。

この制度以外の制度がどのように可能なのか、
考えつかない。

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科学も大切、金融工学も大切だが、
志ある若者は、
社会はどのように存在することができるのか、
その可能性について、天才的に、考えて欲しい。