ひきこもり群の細分化対応

ひきこもり=対人関係不得意群+ちょっと疲れた一休み群

と分類すると、
登校刺激をすれば、
ちょっと疲れた一休み群は学校や職場に戻る。

しかし対人関係不得意群は登校刺激をすればなおさら困惑し、
登校刺激をした人に対して攻撃的になったりする。

そんなこともあって、登校刺激はなるべくしない方針になった。

すると、ちょっと疲れた一休み群も、いつまでも休むことになってしまった。

それぞれの群で、対応を変えなくてはならないことが分かる。

また、ネット社会の影響についても、
対人関係不得意群は、現実からの逃避としてネット社会を必要不可欠のものとしている。それを取り上げるとかなり深刻なダメージを受ける。現実把握が少し悪くて、対人関係も円滑ではなく、誇大感もあり、やや他人の気持ちが分からないタイプである。このタイプの人がネット漬けになっているとますます自己愛成分が拡大されて、非現実的な誇大感を隠蔽したままで増大させることになる。根本的には共感性や現実把握力を練習する場所が必要である。患者さんだけ集めてしまうと、共感性の練習にならない。他の患者さんの感情の動きを学習しても、実りはない。また、家族だけでも練習にならないこともある。

ちょっと疲れた一休み群については、ネットにはまったので睡眠も短くなって疲れてしまったというケースも数多くあり、まずネットの時間を制限して、規則正しい生活をして、朝ご飯を食べ、というように生活を立て直す。

引きこもりの一群といっても、これだけの違いがあるので、まず最初の見極めが大切である。