ネット社会の下部構造

   思いついた 思いつかない 
書きたい   最少数  多数
書きたくない   少数  最多数

ネットで書きたい人の多数は何も思いついていない

書くことはどこかで読んだことの劣化コピーであることが多い

何かを思いついて書きたいと思った人は、
思いつきを大事にしたいし、
調べ物をする都合があったりすれば、
それを無料で提供するのも嫌なので、
やはり商業ベースのものに乗せたいと思うだろう。

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我々が何かの文章を目にするとき、
どのような下部構造がそこにあるかを認識する必要がある。

たとえば新聞ならば、新聞社があり社員がいて、編集者がいて、広告担当者がいて、赤字だと騒いでいる。読者は高齢化して将棋の記事を載せろといい、文字を大きくしろという。他の新聞との兼ね合いもあり、記者個人の業績の問題もあり、「犯人の足跡にはぎざぎざがついていた」とかを見出しにしてしまう。

たとえばテレビならキー局があり、下請けがあり、編集権を持った人がいて、何かしている。
企業からニュースソースと資金を提供されているのかと思わせるような宣伝みたいなニュースもある。
先日もナノバブルの件が話題になった。

ネットは誰かがただで働いてくれているわけではなくて、
やはり背後にはお金の流れがある。
クリックを誘導しようとする資本の戦略がある。

その枠内でネット社会は動いている。

たぶんこんな人たちがこうするだろうと見通していて
ある層はその通りに動いているらしい

だからネット社会は続いている

金融危機の影響はマスコミの宣伝広告費を直撃しているらしいが、
テレビよりも先にネット広告を絞るのではないかとの観測もある。

お金のあるお年寄りはネット社会とは遠いから。
若者にどんなにクリックさせてもお金にならないと判断すれば、
そこでおしまいになる。

オバマが選挙で、ネットを使って選挙資金を集めたと話題になった。
一応インフラとして定着しているので、その流れが続くとは思うが、
日本でどのように展開するかはよく分からない。

動画サイトが急激に伸びているのも特徴だ。
動画サイトになると誰でもが発信できるわけでもなくて、
やはり発信者はそれなりの技術と資本とアイディアが必要になる。

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洗脳やマインド・コントロールに有効ならば
新興宗教系がもっと参入するだろう。
効果の点で不十分だからネット社会に参入しないのだろう。

課金システムの前進があれば、携帯課金サイトのように、動きが活発になるだろう。
その場合も、当分は、俗悪な内容が中心だろう。
いいコンテンツならばそのような売り方をしなくてもいいはずだ。