人類の未来会議 新大統領決定の日

オバマ氏が大統領にやっと選出された。
アメリカの浮かれ騒ぎが終わってくれればいい。

新自由主義路線の失敗とはやしたてているが、
では他にどんな道があると思っているのだろうか。
自由すぎる市場主義はいけない、資本主義はコントロールしないといけない、
などと言うのだが、誰がどのようにコントロールするというのだろう。
善良な知性によるマーケットでも作り、
それを世界経済の制御部分とするか?
無理な話だ。

GMの労働者が首切りを宣告されている。
彼らはただまじめに働いてきただけだと思う。
汗の分だけ報われる権利がある。
それなのにクビをきられて、ローンの支払いだけが残る。

宣伝に乗って伝統的な生き方を忘れたのが悪いと言っているが、
後知恵というものだろう。
宣伝した側はすでに別の宣伝を始めている。
それだけのことだと思う。
Changeといってもそれだけのことだ。

同じニュース局で同じスタッフで
別なことを言っているだけ。

資本主義、自由主義経済、市場経済と反省のお題目が並んでいるが、
根本的には幸福の分配の話だ。

誰にどれだけの幸福を分配するか、誰が決めるのか。
努力に応じてと言ってもどれだけの努力か測定できない。
結果に応じてと言っても、結果さえ測定しにくい。

何が平等で何が自由なのか
考えるだけでくたびれて一生が終わる

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たとえば、「人類の未来会議」とでもして、
200年後くらいの未来に、どのような世界がいいのか、
持続的に会議を開いてもらい、各方面の意見を積み重ね、それを記録し、
それを報告してもらったらどうだろうか。
世界各方面から20人くらい、毎年選出して、一年かけて話し合ってもらい、
レポートを出版する。
ノーベル賞と同じくらいの賞金と権威を与える。

200年先ならば自分の子孫に有利なように作戦を考えるとかの姑息な人も少なくなるだろうし、
人類の歴史に刻まれる発言だとなれば、真剣に考えるのではないか。