強迫性障害について

強迫性障害(OCD)については、
1.自分でもばかばかしいと思っている。
2.しかし行動してしまう。または、しかし考えて、感じてしまう。
というわけで、
ばかばかしいと言っている自分と
実際行動している自分とは
別のものなのかという発想もわく。

実際、「自我異和感」といわれるように、
「ばかばかしい」と思う自分の方が本物で、
「どうしてもやらずにいられなくなる」自分を異和感を持ちつつ、見つめているのである。

ならば、ほとんど自我障害に近縁であると言っていいばずのもので、
または、多重人格のひとつのタイプと解釈できないこともないとも思う。
(もちろん、自我障害ではないし、多重人格ではなくて、それははっきりと違いがある)
「解離」という言葉を使って、
自分を解釈している部分と自分を駆動している部分とが解離しているとも考えられる。
解釈は正常で、駆動が異常である。

普通は、解釈が駆動に反映される。強迫性障害の人は、解釈が駆動にまで届かない。
解釈を問われると、きちんと解釈できる。

脳の中で、解釈部分と駆動部分が独立して、連絡を失ったような感じ。

薬剤についても、うつ病に効く薬も、統合失調症に効く薬も、有用な場合があり、
どちらとも重なる部分があるらしい。

とすれば、いったいどういうことなのだろう。