家庭内暴力・無視・虐待を誘発するもの

家庭内暴力・無視・虐待を誘発するもの

家庭内暴力(DV:ドメスティック・バイオレンス)や無視(Neglect)、虐待(Abuse)などは、その部分だけを見れば、行為した本人の問題なのであるが、そうした行為に至る状況を見れば、ケースによっては、行為を誘発したと考えられる要因があるものもあり、注意を要する。

暴力・無視・虐待はいけないというのは、子どもの憲法であり、いつでも有効であり守る必要があるが、背景を理解する必要もあり、相手を暴力・無視・虐待に駆り立ててしまう関係のあり方自体も問題だという次元でみんなが考えないといけない。暴力・無視・虐待を擁護することは決してないが、それらを誘発している要因についても敏感でなければならない。一部を切り取って、自然発生的に行為だけが存在していると思うのはどうかと思う。
その人として、そうせざるを得なかった事情というものがあり、そのことに配慮していく必要がある。
罪はあくまでも罪であるが、その背景にあるものを含めて理解したいものだ。

DVの二次被害ということがいわれていて、
「そもそもあなたはどうなの」
「あなたにも悪いところがある」
「夫婦間のことだから夫婦としての解決があるはず」などという言葉で
被害者当人を更に傷つけてしまう場合をいう。
100%悪くない人もいないもので、そのような言い方をされると、
被害者も、誰もがある程度は悪いことになる。

こうした言葉があることでさらに解決を難しくしている面もある。
教え諭す人がいても、二次被害を受けたと言えば反省しなくていいことになる。

たとえば、自閉症の子どもを抱えて苦労しているお母さんを理解すれば、
一時的な問題行動があったとしても、
状況そのものが相当厳しいのだと理解できる。
お母さんを責めても現実のきつさは変わらないのだから、
現実を変えるにはどうすればいいのかを考える。

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親の自助グループ
各保健所や保健センターに問い合わせ

子どもの虐待防止センター
日本トラウマ・サバ゜イバーズ・ユニオン

など