資産運営の基本

歳をとると何事も不安になり心細くなり
人の親切が心にしみる。

若い頃は、なるべく利回りのいい投資を考えて、
結論は、まず税金と手数料をカットすること、
次に、リスク/リターンコントロールの原則に従い、分散投資すること。

適度なリスクと適度なリターンは設定が難しいが、
それでも、たいして気にすることではなかった。
長い目で見れば、損益のグラフは安定するのである。

しかし老境に至ると、
いつ死ぬのかが大切な要素になる。
タイミングの要素が大切になる。

残すものは残すが、
それ以外のものは、使ってもよい。

そう考えれば、貯めるだけの資産運用ではなく、
どの部分をどのタイミングで使うかが問題になり、
なかなか難しい。

わたしの祖父は吝嗇で、
誰からも誉められず、しかし資産は蓄え、
道楽といえば、愛人に料亭を持たせたくらいで、
相続に際して、多くを税金で失った。

わたしもある程度体質は似ていると思うので、
資産消費をタイミングよく実行していきたいと思っている。

まずミラノに移住すること。4ヶ月をイタリアで過ごす。
2ヶ月をハワイかバリで過ごすこと。
香港に2ヶ月、
東京に帰るが、多くを京都や、その他地方の古い街で過ごすこと。4ヶ月をあてる。