少年の正義と大人の分別

少年の正義は教科書に書いてある通りの正義で、
誰も反対はできない。
どんなときにも通用させようとする。

大人は分別があるので、正しいものも時と場合によるのだと
諭そうとする。

その様子がなんだか大人の側の都合の良さであり、おもしろいものだと思う。
正しいのは圧倒的に少年が正しい。
人に親切にして何が悪い。

大人は親切にするのは自分がまずきちんとしてからだなどと言うのだが、
理屈は少年の方が勝ちだ。
自分を犠牲にしてまで親切を実行する少年を止めることはできない。

しかし大局的な目で見て、
それが少年の、大人に対する反抗に過ぎないことは分かるし、
少年の自虐であることも分かる。

入り組んでいてわかりにくいが、
少年は自分で解決するだろうか。