適応障害

休職中に、次の点について、考えてもらい、
考え方に前進のあったことを確認する。

「どうして今回体調をくずしたのか」
「休んで何か自分の考え方がかわったか」
「同じ局面に遭遇したら今度はどうするか」

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ICDによる診断基準

F43 重度ストレス反応および適応障害

 F43.1 外傷性ストレス障害

 F43.2 適応障害

 個人的素質あるいは脆弱性はF43.-の他のおいてよりも、適応障害の発症の危険性と症状の形成においてより大きな役割を演じている。しかし、それにもかかわらずストレス因が無ければこの状態は起こらなかったろうと考えられている。症状は多彩であり、抑うつ気分、不安、心配、(あるいはこれらの混合)、現状の中で対処し、計画、あるいは継続することができないという感じ、および日課の遂行がある程度障害されていることが含まれる。発症は通常ストレスの多い出来事、あるいは生活の変化の発生から1ヶ月以内であり、症状の持続は遷延性抑うつ反応(F43.21)の場合を除いて通常6ヶ月をこえない。

  F43.20 短期抑うつ反応
  F43.21 遷延性抑うつ反応
  F43.22 混合性不安抑うつ反応
  F43.23 主として他の情緒の障害をともなうもの
  F43.24 主として行為の障害をともなうもの
  F43.25 主として情緒および行為の混合性障害をともなうもの
  F43.28 他の特定の症状が優勢なもの

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上司が仕事上のミスについて指導したところ、翌日より職場に来なくなってしまい、そのまま休職となるケースもある。
本人は「恐怖症」的な受けとめ方をしている場合がある。

素質の程度とストレスの程度を見積もることは簡単ではない。