分厚い女性雑誌

今月号のOggiをめくってみる。わたしは個人的にはElleを支持して、しばらく購読していた。定期購読のおまけを何回かもらった。Vogueのほうが老舗だけれど、あまり好きじゃない。25ansはちょっと貧困。たまたまOggiがあったので、みてみた。Cosmopolitanとかもあった。ここ数年はさらに高級紙が創刊されていたが、売れ行きはどうだろう。見るならネットでいいのだから、多分、美容室に置くくらいしか需要はないだろうと思う。

モデルは美人過ぎないスタイルのいい女性。
わたしは色柄もののワンピースなどが好きで、
ひきつけられる。
先日のシルクロードでも、女性の着ているシャツの柄が気に入った。
男性はめったに映っていない。
いつものように最後のほうに記事がまとめてあって、
美容、医学、メンタルなどもあり。星占い。
美白についてたくさんのコマーシャルあり。
ここ10年くらいは美白トレンドのようす。
黒くするより白くする方が難しいからか。
白人に近いからか。不自然に白くてもおかしいし。
髪の毛も軽い色が好まれる傾向はある。
幼形愛好の一端だろう。

人気女性誌で活躍中のビューティモデルも多数愛用、美容ライターも絶賛、と自分で書いているから、かわいい。信じる人はもっとかわいい。
代表がハセガワとかいう人だけれど、ビューティモデルがゲットできる男性が、
石田さんでは、悲しすぎる。何のためのビューティなのか。

私も先日、銀座のデパートでフェイシャル診断とアドバイスを受けてきた。
皮膚細胞の拡大写真が即時に映し出される。
何か顔につけてもらうと、たしかに、さっぱりした気分にはなる。

しかしこれは皮膚細胞に対しての効果ではなく、
心理的効果であることを私は知っている。
そのような心理的効果を能率よく生み出すための、
道具立てとトークを組み立てるのが仕事の人もいて、
心理学についていろいろな質問を受ける。

銀座のデパートで、大理石の壁で、照明は強め、コントラストは強めで処理、
音楽と、香料で気分を調整。
そして、ソフトで明確なトーク。誰にでも同じトークでも、ばれない。
トークを聞いた側が、統計を取れば、同じことを誰にでも言っていることがばれるだろう。
値段は高めに設定。
そんな程度のもので、高付加価値が生まれれる。

アメ横では同じようなものが格安で並んでいる。
ビンだけを横流ししてもらい、
中身は化学薬品メーカーからもらえばできるだろう。
成分分析など誰もしないし、格安品はそのようなものだと承知しているだろうから、それでいい。
ただ、そこで仕入れて、さらに田舎で売れば、利益が生まれる。
北朝鮮のバイアグラのようなものか。

商売の根本はこのあたりで、
東洋人が憧れるブランドをいかにして固めていくかが問題だ。
バッグも靴もイタリアでいいが、
肌は白人と医学的に違うのだから、チャンスはある。
しかしすぐに真似されて量産されて、負けるのかと思う。
日本企業としては、老人化粧品マーケットの開発だ。
しみ隠し、シワ取り、など。
老人は資生堂を買うだろうが、量が問題だ。
たまにしか使わなかったり、使わないまま忘れていたりすれば、
売り上げが伸びない。
認知症が資生堂を滅ぼす。
いや逆に、使ったのを忘れて、二度も三度も使うことも考えられる。
だとすれば、認知症は資生堂を助ける。
老人ホームでもてる女性は、化粧の上手な女性化といえば、どうだろう。
容色よりは、ますます性格の問題になりそうだ。