思わず食事の話

東京版ミシュランが話題になった。


本当に情けないが、私自身は、
職人さんの手に触れたものをおいしいと感じることはなかなかできない。
その職人さんがどんな病気を持っているかも知れず、
つばが飛んだに違いなく、
その職人さんが前日どんな人とどんな交流をしたかなど、
病的に想像してしまい、果ては、その人はどんな子供時代を送り、
どんなように修行して、どんなつもりでいま働いて、
料理を出しているのだろうと考えると、
もう、おなかがいっぱいだ。


やはり、昼は納豆ご飯が一番いい。
一時玄米や雑穀を混ぜたものを使っていたが、
面倒なので、やめた。
混ぜたものを炊き上がりで冷凍すればいいのだけれど、
ついついそのまま置いたりすると、
白米から先にだめになるような感じがするが、
色が他の雑穀からうつるので判定しにくく、
さらに味も雑穀のせいで変わるので、賞味期限が判定しにくい。
いまは白米だけで、炊き上がったらすぐに小分けして冷凍する。
ということは雑穀入りでもいいのだけれど、
なぜか混ぜるのが面倒で白米だけにしている。
特に便秘傾向でもないし、ビタミン類はたくさんとっているから、問題はない。
それに、穀類は昼しか食べない。
わたしは納豆には白米が合うと思っている。


夜は、自分の好みを知って、体調を知っている人に、丁寧に作ってもらったものを、
楽しく会話しながら食べたい。
減塩と減脂肪。良質のたんぱく質を多めに。野菜は多めに。
朝は、食べる時間があるなら、寝ていたい。
これは村上春樹先生に叱られる。


夜は、肉中皿でひとつ、魚中皿でひとつ、サラダ中皿でひとつ、
ちょっとしたその日の小物一皿、フルーツの盛り合わせ、中一皿。
穀物はなし。アルコールはなし。お味噌汁やスープもなし、減塩のため。


いずれも味は薄く、しかし生臭いのはいやなので、素材を選ぶ。
なるべく素材のままで食べられるものがいい。
たとえば、鶏肉は、脂肪も皮も捨てる。
茹でて裂いて出してくれれば、あとは好きに何かつけて食べる。
牛肉は、そのまま焼くのがいいが、味付けはしなくてもいいくらいだ。
直前に少しだけ何かつけて食べる。
豚肉は難しいが、生姜焼きソテーくらいを、生姜は多くてもいいが、
醤油や塩やその他中華系、韓国系調味料も、塩分は少なくていい。
生姜だけつけて焼いてくれれば、あとは直前に何かつければいい。
最近では三越の地下がいいものを置いている。
三越は脂肪も皮もいらないとはっきり言えば、取り除いてくれるので便利である。
もちろん、脂肪の分も支払いはする。
霜降りの場合は、取り除けないけれど、それでも、一部ついている脂肪は、
お店で捨ててしまう。
魚を刺身に作ってもらうようなものだ。


築地の市場に行くこともあるが、不潔そうな感じがして、わたしにはきつい。
築地の小さな店で食べることもあるが、
あの不潔そうな感じには我慢できない。


魚も、おおむね、三越でさばいてもらう。
薄味で煮付ける。
焼く場合には、ある程度塩味が必要となるが、
皮についた塩は、皮を捨てればいいので、何とかなる。
脂肪と塩とが溶け合ったところが焦げているとたまらなくおいしいのだけれど、
今日もうるめが出ていて、塩味と苦味は捨て難いものの、
やはり見送り。
刺身は、基本的に好きだけれど、脂肪もこってり乗っている。
西京漬けなどは、おいしいのだけれど、それは基本的に、
味噌が焦げればおいしいのであって、
魚の味ではないと考えている。


そんなにいうなら、個別栄養サプリでも取っていればということになりそうであるが、
しかし、食べたものによって、次の日元気が出ていることは実感されている。


うなぎは好きだけれど、あまりにも怪しいので、また、食塩がきついので、
あまり歓迎ではない。
野田岩のあやしいうなぎについて記事があった。友里征耶+野田岩 で検索すると出てくる。


生牡蠣にレモンの汁を垂らすと食べ易い。
ホタテの刺身は好きだけれど、塩分過剰になりそうなので、別の味ができないか、
考慮中。
マグロはやはりおいしいが、これも醤油が多くなる傾向がある。
生わさびを上手に使い、他の薬味とからめて、
醤油を減らしたい。


鮭は、本来白身の魚で、からだにはよい。
紅く見えているのは、鮭が桜海老を食べるので、その色素が紅く見えている。
だから、紅が鮮やかな方がいいと思う。
しかし各国からの輸入の段階で塩漬けにされることもあるようで、
洗ってもすぐには取れないような気がする。
スモークサーモンなどは食べたくない。
なぜあんな塩辛みたいなものを食べたがるのか、理解できない。


卵は、いま冷蔵庫においていない。
もうずっと。
全然信用できないから。


卵料理をするとすれば、
やはり何か塩分が必要になる。
そして、黄身はだめと昔から言われていることで、
白身だけを上手に食べるなんてできそうにもない。
結局、食べない方が早い。


こんなに神経質そうなのに、
レトルトカレーは好きで、あらゆる種類を食べ、
ついでに冷凍食品のカレーとかそんなものも食べる。
これは全く矛盾していて、説明もできない。
レトルトとか冷凍食品の中には何か不純物が入っているようで、
それがリピートの原因になるのだと思う。


日本酒が好きな人は、純粋なアルコールではない、不純物を味わっているはずだ。
エタノールを水で薄めて、アミノ酸を調合して、
酒飲みをうならせたいと思っている。
わたしにすれば、薬をミリグラム単位で調合するのと同じだ。
多分、久保田くらいはできると思う。泡盛のナントカという有名なものだって、
原則、エタノールと、少量の不純物であり、おおむねはアミノ酸の配合だ。
紹興酒の類も、飲んだ直後の感じまではまねができると思う。
次の日になって、非常に香りのよいげっぷが出るとこるまではまねができないかもしれない。
酒は時間がたつにつれて複雑になると思う。


パスタもよく食べる。
イタリア移住に備えてと公言している。


チーズも好きだけれど、最近は塩がすぎると感じている。
かなり臭いものでも大丈夫だ。
口の中で渋い赤ワインと混ぜるのが好き。


しかしワインは高すぎるので、もう飲まない。


ユーロで直接払って、個人輸入できないのだろうか。
旅行に行ったついでに、箱で注文して、ワイン屋を始めればいい。
不良在庫は料理に混ぜる。
老人社会、不労社会では、お酒がもっと売れるかも。
チベットとかモンゴル、タイとかその辺で日本人が好きそうなお酒はないだろうか。


豆腐も大切な食材。
だし醤油でもキムチをのせてもいい。


青まめとかとうもろこしとか、
茹でて、剥いて、冷凍しておく。
小腹がすいたらそれを解凍して食べようと思う。
冷凍食品で売っているとうもろこしは品質が今ひとつで、
高くても自分で茹でて剥いて冷凍しておきたい。


とうもろこしは「剥く」と言わないのかな。
なんていうんだろう。


食後のデザートはいらないと思うほうだけれど、
デパートやスーパーの物産展で扱っているのをいろいろ買ってきて、
順番に食べるのも楽しい。
紅茶と一緒に、ニュースショーを眺めながら。


デパートの物産展のセレクトを担当している人を知っているが、
実に趣味がいい。
本人は早く出世したいといっているが、
しばらく出張でまわっていて、情報やお土産をくれれば、大変ありがたい。
おいしいものはそんなにはないけれど。
解説だけでも話題にはなる。
こんな話題を10年も続けていれば、子供は相当物知りになるだろう。
地理とか歴史は、食べものを通して学ぶのが早い。


豆乳でもいいが、最近は牛乳に戻している。
豆乳を飲んでいると比叡山か建長寺を思い出す。
牛乳のほうが、活力というか攻撃性または生きる意志が出るような気がする。


スナック菓子などはもうずっと食べたことがない。


お茶については、長い歴史があり、お師匠さんもいて、
ブレンドの技術もあると思っているのだが、
わたしは凍頂とブーアルを上手に混ぜて、時間をかけて抽出する。
温かいうちに飲むが、
暑い夏の日には一部は冷蔵庫で冷やしておいて飲む。
日本茶はさっぱりした系の茶葉を大量に使うのが好きだ。
粉茶系を少し混ぜるのも好きだ。


最近はもうどうでもよくて、
ペットボトルの茶をのみ、
どうかするとスーパーのサービスの水を
そのまま飲んでいる。
夏の間は冷やした水でないと飲む気がしなかったけれど、
冬になったら蛇口から冷たい水が出るので、
水道水でもそのまま飲むことがある。


ビルの屋上の貯水槽で何が起こっているかは散々言われていて、
しかし、ときどき面倒くささが上回る。
この辺も説明ができない。


疲れたり眠かったりして、ボーっとしているときなのだろうか。