ベートーヴェン

ベートーヴェン

私はこれまで、五線紙に、
いくつかの音符を書き付けただけのような気がする

私が自分の命を経とうとした時、
引き止めたのは芸術だった。
自分に課せられたものを完成するまでは、
この世を去ることはできないように思われた

有限な存在でありながら無限の精神を持つ私たちは、
ひたすら苦悩し、そして歓喜するために生まれてきた

この地上で真に私のものと言える、
たった一つの魂を勝ち得たものは、
集い、歓喜の歌を歌う資格がある。
出来なかったものは泣きながら、
我らの集いから立ち去れ