ジョークの間合い

ジョークを見ていたらいろいろ

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生物学の時間に教授が尋ねた。
「人間の体で興奮時に6.2倍に膨張する唯一の器官は何かね、キャサリン」
突然指名されたキャサリンは顔を真っ赤にしながら言った。
「どうして私がそんな質問に答えなきゃいけないんですか?」
教授は深い失望を浮かべて冷ややかにこう言った。
「キャサリン、君に伝えておきたいことが三つある。
第一に、学生ならば授業は真面目に聞くべきだ。
第二に、人間の体で興奮時に6.2倍に膨張する唯一の器官は瞳孔だ。
第三に、君が何を想像したか知らんが、人生に過度な期待は禁物だよ」

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おやすみを言いに息子の部屋に入っていくと、息子はひどくうなされていた。「大丈夫か?」と揺すると、息子はおびえながら答えた。「怖かった。スージーおばさんが死んだ夢を見たんだ」父親は「スージーおばさんは何ともないよ。大丈夫だからお休み」と言って息子を眠らせた。
次の日、スージーおばさんは死んだ。

一週間ほどして、父親がおやすみを言いに息子の部屋に行くと、また息子がうなされている。同じように息子を起こすと今度は、「おじいちゃんが死んだ夢を見たんだ」。父親は「おじいさんは何ともないよ。大丈夫だからお休み」と言って息子を眠らせる。
次の日、おじいさんが死んだ。

また一週間ほどして、父親がおやすみを言いに息子の部屋に行くと、また息子がうなされている。同じように息子を起こすと今度は、「パパが死んだ夢を見たんだ」。父親は「お父さんは何ともないよ。大丈夫だからお休み」と言って息子を眠らせた。

だが、父親は自分のベッドに入ったものの恐ろしくて眠れなかった。息子の予言は二度も当たっている。息子の言う通りなら、明日、自分は死ぬことになる……。
次の日、彼は怯えながら1日を過ごすことになった。着替えを済ませると、自動車事故を恐れて十分に注意を払いながら車を運転して会社に行った。毒が入っているかもしれないので、昼御飯は食べなかった。殺されるといけないので、なるべく人に会わないようにした。そして物音という物音に飛び上がり、何かが動く度にビクついて机の下にもぐり込んだ。

なんとかその日の仕事を終え、玄関の所まで帰ってくると奥さんがいた。「ああ、お前。今日は僕の人生でまったく最悪の日なんだ」。

すると、奥さんが答える。

「最悪じゃないと思うけど、悪い日なのは間違いないわね。今朝、牛乳配達の人がこの玄関のところでポックリ死んじゃってたのよ」

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とある工場で、労働者たちが弁当を食べながら話をしていた。一人が言った。
「グーテンベルクって、どういう人か知ってるかい?」
「いや、知らないな」と、みんな。
「ふん、みんなも僕のように夜間学習会にくればわかるよ。グーテンベルクは印刷術を発明した人さ。じゃ、ディアスを知ってる?」
「知らん」と、みんな。
「ディアスは喜望峰を最初に発見した人さ。君たち、僕のように夜の学習会に行かないと一生無学だぜ?」
すると、一人の溶接工が気を悪くして言った。
「うん、わかった。お前はグーテンベルクやディアスがどんな人か知ってる。だが、お前、ゴードンが誰か知ってるか?」
「いや、知らないな」
「よし、ゴードンってのはな、お前が学習に行ってる間、おまえの女房と寝ているやつだよ」

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このくらい長いやつを
お酒を飲みながらさらりと言えたら名人だけれど

間合いがうまくいかないと
笑いはとれない