スペイン映画「ルシアとSEX」

愛しているって、どういうことなんだろう。
分からなくなる。
こんなにきれいな人たちも愛に悩むのだろうか。

登場する人たちがどんな香水を付けているのかなと
想像しながら見ていた。
わたしはカルティエのデクラレーションの一番最後の残香が好きだ。

小説家が登場する。
当たり前のことだけれど、
小説家は言葉だけでどんな現実も作ることができる。
雨も降らせられる。台風も作れる。宇宙船を飛ばすことも簡単だ。
平安美女もスペイン美女もただで登場させられる。
映画ならかなりお金がかかることでも、
小説家なら、ただで自由に作ることができる。
でもその分、読み手の注意を持続しないといけない。
映画なら観客は特に努力なく、
画面を見ていれば、話は進行する。
小説は注意が持続しないとそこで中断してしまう。

話は現実と小説とが複雑にからんでいて、
なかなか難しい。
でも、とても、きれい。
スペインはよさそう。