私にとって人の言葉は常に意外なものだ

私にとって人の言葉は常に意外なものだ

私は平仮名を自由に書くが
「あなたは平仮名が苦手なのね」
といわれて驚くのだ

多分、その人は平仮名が苦手であるか、
苦手な時期があったか、
平仮名が苦手な知り合いがいて、その人に私が似ているかだろうと
推定するが
いずれにしてもまったく理解に苦しむ

何を言いたいのか分からない

ところが我々は相手が何が言いたいのか分からないときに
その心の底を測定する道具を持っていて
日々使用しながら精密さを保っている

そこでその意味不明の発言者の内面を測定し始める
サイコ・メトリーの結果は意味があることもあり
大して意味のないこともあり
様々であるが
そのようにして測定する内面がほとんどない場合もある

内容がない場合には
関係性を測定できるだけである

その場合にもたいていは第一が母親で第二が父親で
それ以外は珍しい

さらにしばらくするとその人の精神の多重性が見えてくることがある
これはかなり適応のいい人の場合が多い
南極の氷が時代ごとの空気を閉じ込めているように
精神を測定しながらその人の過去の空気を測定する

そうなるとますます意外な言葉が聞かれるようになる
厳密な推定を常に裏切り続ける言葉の群れ