映画 ロードオブザリング

テレビ版では最初の場面でリングの取り合いをして暴力をふるっている。
ひとつの理論によれば、理念としての世界の始まりは、希少価値の略奪なのだそうだ。
そうした世界観をまあ、見事に露骨に身も蓋もなく言い切った場面である。
相手を殺して、リングを手にした喜びに浸る。

この短い場面がすでに現代文明への痛烈な批評となり得ている。

しかしながら、この批評を受け入れて、世界を平和に営むことはできない。
希少価値の争奪は止むことがない。
人口が多すぎるし、一方では、希少価値は依然として希少価値だからだ。