ゲーム脳と子ども

森 昭雄 2006年

ゲーム依存になると古い脳がドーパミンにより刺激され、
快楽的になりなかなか止められなくなる。

ゲームばかりしているとセロトニンが不足し、無表情になったり、キレやすくなったり、
姿勢が悪くなったりする。
過剰なゲームは、無気力、無計画、創造性の欠如、善悪の判断がつかない、理性、自己コントロールなど、にまで影響を及ぼす。

子どもたちは外で遊ばなくなったので、家の中で遊ぶ。するとコンピュータで遊ぶようになる。ゲームが上達するほど、脳の前頭前野の働きが低下する。β波の活動が低下する。
ものを考える、計算する、精神活動をするときに出るのがβ波である。

おとなしい子だと思い子守代わりにテレビやビデオを見せていると、赤ん坊は無表情になる。

このこにテレビ・ビデオを見せないでいると表情が出てきて笑うようになった。

テレビよりももっと母親に相手をして笑って話しかけてほしかったのです。

生と画面という違いは大きいのですが、
とにかく、相手からの話しかけもお顔もある。
赤ん坊はそれに返す。
しかしそこから先は何も返ってこない。

人間同士であれば、相互のストロークとして、いつまでも続く種類のものである。

6歳児にテレビを見てもらます。視聴一時間まではβ波の低下はほとんどみられません。
2時間を超えると低下し、3-4時間になると、低下はさらに顕著になります。

ゲームの時間を15分にして、その3倍の読書をする。

前頭前野の改善には読書、会話、音楽、自然に触れる、身体運動をする。