自明性と説明の関係

絵を見る人はゴッホの絵とかモネの絵とか
くっきりと認識している

神経科医は人の歩く様子を見るだけで歩行障害や運動障害が分かり
パーキンソン病、ジストニア、チック、舞踏病などをあたの前のように区別できる

精神科医は話をする様子を観察していて
どんな精神障害がありそうか区別ができる

ゴッホの絵のどこがゴッホかといわれてもなかなかむつかしい
自転車に乗るとか
焼き物を丸く作るとか
数学が自然に分かるとか
そんなようなものだろうか

精神病状態になって精神が乱れているときには
どうして話をしただけで自分のこの大変な状況が分かるのか、分かるはずがないと思うらしい
人間は誰でも自分が基準だから仕方がない

精神病の場合に根本的な意味でインフォームドコンセントが成り立つのかは難しい

精神病でなくても
その人の知能の程度とか理解の領域とかいろいろ考えると
微妙な問題がある