充分に生きてしまった

なんだかもう自分としては充分に生きてしまったような気もする

これ以上続けても繰り返しかと思うと
あまり意欲はわかない

何かどうしても食べたいとか
知りたいとか
経験したいとか
そんな欲求が乏しくなっていて

これが老化というものなのだろうか

ピカソの話を読んでみるとあまりにも超絶していて
私のことなどは意味もない四捨五入で終わる世界のような気もする

人生が長い短いはあまり関係がない
長く生きれば神様にとがめられることも多くなるだろうとか思うばかりだ

そうはいっても映画館を出るみたいに退場するわけにもいかないし
きちんと考える必要がある

考える手がかりは何だろう

こんなに気力のないことを言っていたら
死んでしまった人たちに申し訳がないとは思う
せっかく生かしてもらっているのだから
せめてこの世界を充分に体験しようと思う

読み残している沢山の本
見ていない沢山の映画
聴いていない沢山の演奏
見ていない沢山の絵
沢山の景色
沢山の人

まだまだいろいろあるわけだ

ヨーグルトを買いだめして
そればっかり沢山食べていて
そのせいでこんなことを考えるのかもしれない

最近新聞で女性雑誌の広告を見ると
皇室関係で雅子様の記事が
嫁いびりに負けるなみたいな感じになっていて
変化があるのかと不思議に思う