ネット世界的食事

家族4人で外食
お兄ちゃんはケータイに夢中
お姉ちゃんはゲームに夢中
両親は無関心に当然の顔をしている
黙ったまま4人で食事

世の中全体がコミュニケーション能力をなくしている

食事をしていても
意識はネットの向こうとゲームの向こうとつながったまま

多分食事をするということが当然になっている
人間にとって食事をするということは最終目的のひとつであるのに
すべての努力をし尽くしてやっと食事にありつけるものだったのに
現代は当然のように食べている
するとそこに失感情が生まれ無感動無気力が生まれる
何も思う必要はないのだ

食事に対して能動的になる契機もない
受動的に待っていれば食事が出てくる
食べればそれでいい
片付けもなし
工夫もないししたがって気力も生まれない
そのうち味覚は外食産業用の味覚になり
メタボが進行する