そういえば映画は見ていた

記録を確かめてみると、
昔忙しかった頃も、
映画は見ていた。
分厚い本を一気に読み通す気力がなくなっていただけだった。
二時間程度のまとまった時間ならかなりあったことが分かる。
忙しかったと言っても、その程度の忙しさであった。
たいしたこともない。
そしていまはかなり自由で時間はとれるのだが、
本当に満足して、自由を満喫できているかと言えば、
そうでもないのだ。
他人と違う自由は、
他人と同じ不自由よりも、
不安なのだ。
安心できるなら、不自由にも価値があると思ったりする。