銚子市長リコール請求運動開始

千葉県銚子市の市立総合病院が休止した問題で、市民団体「『何とかしよう銚子市政』市民の会」(茂木薫(もぎ・かおる)代表)は20日、休止は公約違反だとして岡野俊昭(おかの・としあき)市長のリコール(解職請求)に向け地方自治法に基づく手続きを始めた。

 同会は20日、署名活動を始めるための解職請求代表者証明書の交付を市選挙管理委員会に申請。市選管は21日に交付予定で、22日から署名集めを始める。

 市選管によると、1カ月以内で有権者の3分の1に当たる約2万300人以上の署名が集まると、本請求から60日以内に住民投票を実施。過半数の賛成でリコールが成立すると、岡野市長は失職する。

 市立総合病院は、現在の臨床研修制度の影響で医師不足に陥り、収益が悪化。財政難から市の支援も受けられず9月末で休止に追い込まれた。市は来年4月に公設民営での再開を目指している。

 岡野市長は2006年7月、病院存続を公約に掲げ初当選した。