何重にも生の現実から自分を隔離している

こうなると年をとったということなのかな

自分の遺伝子とかではなくて
遺伝子の集合として考えているようだ

さらっと

手の甲の皮膚に老いを感じる
少しだけシミが見える

何重にも
生の現実から
自分を隔離している気がする

結局時間切れになることを見越して
手を付けずに
過ごしている

本質的解決を先送りする

現実を少しずつ変形して
受け入れやすい軽い幻想を作り出している
それを何重かに張り巡らせて
自分を守っている
何という臆病
何という怠惰
なんという回避、そして引きこもり

周囲の人を見渡してみる
大差ない
それで安心もする

楽な道があったらそれでいい
もう充分だ