おおばかなこ

母方の親戚に、大場さんという家があり、
大場加奈子という人がいて、
お正月に集まると、おおばかなこーー、といって叫んでいた。

古葉さんと結婚したら
こばかなこーーーとか言ってさらに叫んだ。
実際は親戚中で一番賢い人だった。

いまは
佐藤加奈子で落ち着いてよかった。

古い人に、
大場 加納上助平
という人がいて、
おおばかのうえすけべい
ということらしい。

この人が万葉時代の人として、
子供が三人くらい成人して子孫を残したとすると、
現代まで計算して、わたしにも幾分か遺伝子が入っていることになる。
3の累乗になるから。

30才で子供二人で計算して、1000年の間に、30世代で、
2の30乗、2の10乗が約1000だから、その3乗で、10の9乗、
現代に10億人くらい存在していることになる。

その計算でいくと、私は多分、大伴家持とも関係があってうれしいけれど、
なにより、宮沢りえと親戚になるので、思いは遂げられないかも知れず、
もうこれ以上長く存在しても仕方がない。