人が傷つくとき

自分自身以上に愛するものがあるとき
人は本当に傷つくのだ

自分以上に愛するものとは
むしろそれを自分と呼んでもいいほどのものである

自分のことは何といわれてもいい、
母親の侮辱は許さん、
などと時代劇で言っている。

ときには自分以上に愛するものは任務であったり組織であったりする
自分を捧げて悔いないと思ったりする
むしろそのような何かを見つけた人生は幸せなのだと思う

それが傷つけられたとき
自分が本当に傷ついてしまうような虚脱してしまうような
そのような何か
それは自分自身以上に愛するもので
そのようなものがあることは
幸せでもあり虚妄でもありいろいろと複雑である

自分自身以上に愛するものなんてないと言える人は
それはそれで等身大の人生を生きていて
いいことだとも思う

何が幸せなのか微妙である

アイデンティティとか自己愛とかそんな用語で語られる分野であるが
目に見えないわけだし
難しい。宗教とか国家とか家族とか。