花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった

花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった
吉川宏志

そんな程度の告白ですか

告白をためらわせるのは
自己愛の傷つく場面を体験したくないから
万能の自分
美しい自分
をなくしたくないから
でもそんなものはなくしてもいいじゃないか

もっと平たく生きればいいんだよ

ただの老人にはかなりきついことだけれど
若い人はいいよ
若くて輝いているのだから

死んだヒトに言わせれば
老人はいいよ
とにかく生きているんだから
ということになるのだろう

比較してもっといいこともあるしもっと悪いこともあるし
いずれにしても何と比較するかで幸せになったり不幸せになったりする