雨に濡れて帰る

土砂降りの雨の中を歩いてみる
毎年クリスマス周辺に天気の谷があるような気がしている
冬至も近いし、多分、そうなのだろう


雨が強くて風もある
建物の雨樋からは大量の雨水
どの建物も照明できれいにしているので
照らされて水の流れが美しい


木々の様子も雨に濡れ
さらに夜の照明に照らされ
風も吹いており
昼の色とは少し違う
紅葉は薄い茶色に見える
緑の葉は薄い緑になり新緑のように見える


こんな雨の中をわざわざ歩くのも久しぶりのことである
大学の総合図書館まで雨の中を歩いていった日々を思い出す
どんな志で生きていたのだろう私は


その頃から言葉は深まっていないのではないかと案ずる


無駄に年をとり無駄に生きたのではないかと懐疑する


後悔は無駄だとも知っている
今からよく生きるしかない


高輪高野山別院に行ってみる
広大な敷地である
リンコスに行って買い物、スコーン。
杉の木屋で買い物、豆乳。
薬屋はすでに閉店、入浴剤が欲しかった。
こうしてみると高輪商店街も悪くないのだった。