長寿遺伝子Sir2 Sir1 ビタミンD

Sir2はNAD+依存性脱アセチル化酵素。
酵母、線虫、ショウジョウバエ、など、
古細菌から哺乳類にまでいたる範囲で、
長寿遺伝子として知られている。
特定リジン基を脱アセチル化する。

Sir2はカロリー制限のよる長寿と関係しての働きも知られている。

赤ワインに含まれるポリフェニール種はSir2の活性を上昇させる。

Sir1も長寿遺伝子である。
アルツハイマー病で神経鞘変性やアミロイドβタンパクによる神経細胞死を
Sir1が抑制することが知られている。

薬剤として活用する段階までは進んでいない。

ヒトの早期老化症に似た特異表現型をもつマウスが見つかり、
その原因遺伝子として、α-Klothoが知られている。
腎臓やカルシウム系の報告がいろいろあるが、
そのほかにもずいぶん広く関係しているようだ。

この系のマウスでは、ビタミンDの合成を抑えると
ほとんどの症状が改善されるとの論文が2006に発表されている。

ビタミンDと酸化ストレスの関係の方向からリサーチが進められているらしい。
ビタミンDは多いほうがいいだろうと思うがそうでもないようだ。