サンキストオレンジ

先日まで、サンキストオレンジが冷蔵庫にあったので、

ナイフで切れ目を入れて食べていた。

今日はもう一個もない。



サンキストオレンジは、かんきつ類の中でも、ほとんど完璧だと思う。

種はほとんどないし、

向きやすいし、

おいしい。

果肉を包む皮が気にならない。

だから、好きだ。



でも、防腐剤の問題が昔から言われていて、

気になっていた。

今回、冷蔵庫の中でも腐敗が進行し、

一部を切って捨てた。

かえって信用ができた。



わたしはオレンジの表面にナイフで傷をつけて、

皮をむきやすくするのだけれど、

その際に、左手の親指の先を7ミリくらい切ってしまった。

結構血が出た。

口で血をすいながら、

親指の動脈が走っていそうな両脇を指で押さえて、

心臓よりも上において、しばらく置いたら、血は自然に止まった。


普段はリストカッターの出血に付き合い、

ときにナート(縫合)をしているのであるが、

自分の血がぽたぽたこぼれるのを見ると、

自分も人間なのだと思い出す部分がある。