ブランドの価値

ブランドは不思議だ

よくできた偽物が出回って、摘発されている。
でも、ほとんど見分けがつかないものならば、ほとんど同じ技術を持っているはずで、
どうして偽物なんか作るのだろう。

自分の技術を売れこんで、そのブランドの会社に採用してもらえばよさそうなのに。
意外と誰でもできるものなのだろうか。
関係業者なら、技術は誰にでもあるけれど、倫理観の有無が違うだけなのか。
あるいは刑罰を恐れてのことか。
死刑も抑止力にならない国もあるとのことだから、
仕方がないのかもしれない。

技術があるなら、会社を作って、新しいブランドを作ればいいのだろうが。
そのあたりの才能はないのだろう。

医者の世界でもブランドはあり、
しかし世間で思われているようには、簡単ではない。
ブランドはたしかにあるが、複雑なのである。
患者を治す、
患者を安心させる、
患者の家族を安心させる、
マスコミに受けがいい、
薬屋に受けがいい、
論文を書ける、
雑文を書ける、
仲間内で信用される、
看護に受けがいい、
海外雑誌に評判がいい、
変な外国の学位を持っている、
教育マインドがある、
長生きである、
みんな、違う能力である。

いい時計をしていい車に乗っているブランド大学出身の謙虚な人物が自分の主治医なら、
なんとなくうれしいという人もいるだろう。