川端康成「反橋」「しぐれ」「住吉」「隅田川」

「反橋」「しぐれ」「住吉」は敗戦直後の作品。
「隅田川」は昭和46年。
すでに充分に怪しい。

異界との交信者、メディエイター、仲介者といった言葉が浮かぶ。
子どもには見せたくない。
勿論それは非常に洗練された異界であり、
あの世でも、恐山でもない。
川端の意識の霧が創りだすはかなくも美しい世界である。