B層狙い

高田 明和氏の本。
だいたい500~1500円の本。

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●脳の栄養失調―脳とダイエットの危険な関係

糖分と脂肪を目の敵にし、肉より野菜という「ヘルシーな食生活」がかえって糖尿病をまねき、うつや能力低下をもたらすことがある。大脳生理学から見た、ホントは危ない健康常識。脳が栄養失調にならないためには?

●食肉生活のススメ

「日本人は食べ過ぎている」「低コレステロールが健康」「長生きの秘訣は粗食」…どれにも全く根拠がありません。実際には日本人は少食になっていますし、コレステロールが低いと死亡率も高くなり、脂肪を摂らないとガンやぼけ、うつ病にもかかりやすくなるのです。「血液サラサラ」では病気を防ぐこともできません。すべては統計が示しています。食肉生活の正しい知識で、脳と体の健康づくりをしましょう。

●脳によく効く栄養学―ボケたくなければ肉を食え

昨今の脳トレブーム、実は食事が脳に与える影響は大きい。脳梗塞や認知症、うつ病などの脳・神経の障害から、わが身を守る画期的な栄養入門書。「コレステロールや糖分は脳によい」「肉は食べるべき」「下手なダイエットは脳の敵」などの新常識や、アラキドン酸という新顔の栄養素まで、ページを繰るごとに驚きの連続。テレビでおなじみの博士の書き下ろし新作。巻末に「脳に効く」特選厳選レシピつき。

●「砂糖は太る」の誤解―科学で見る砂糖の素顔

砂糖とそば粉は、同じカロリー!「砂糖は太る」それは、誤解です。「甘さが太らせる」それも、誤解です。「砂糖は糖尿病の原因」それも、やっぱり誤解です。あなたの「食べ物常識」を覆す、砂糖の真の姿。

●病気がイヤなら太りなさい―肥満はヤセより長生き

「肥満が糖尿病・心疾患・動脈硬化・ガンの原因」はウソ!「ダイエットで健康になれる」もウソ!肥満に関する常識をつくがえし、元気で長生きできる秘訣を、医学的データをもとに提言する画期的健康本! アメリカではこのところ肥満が急増しています。しかし、いわゆる「小太り」の人がもっとも長生きという調査結果がでました。さらに肥満の人とやせの人では、肥満の人のほうが長生きという結果もでたのです。つまり肥満が悪いのではなく、運動不足や不規則な食生活が病気のもとであり、体重を減らさなくても健康でいられるのです。太っている人がダイエットをしても、ほとんど成功しません。それどころかダイエットの繰り返しは健康を害することも知られてきました。この本では、そうした健康と肥満についてのこれまでの誤解を正そうと思います。(はじめより)

●認知療法でうつ病が治った―優しい人ほどうつになる

「うつ」の根本原因である「ゆがんだ考え方」を改善しながら「三列記録法」「五列記録法」などの実践的な解決策を紹介する実践の書。クスリで治らないうつ病を克服する、アメリカ発の最新うつ療法を掲載する。

●「うつ」依存を明るい思考で治す本―クスリはいらない

まずは「よくやった!」と自分をほめよ!脳が強くなる!!新現代病「うつ」依存。病院のクスリには知られざる副作用が!脳のしくみを知って自分の力で脳を変えよう!生活習慣、食べ物、睡眠、運動で驚くほどラクに生きる!!
いくら薬を飲んでもうつ状態、頭の痛さ、やる気のなさなどは治らない場合が多いのです。そこでまず、脳に栄養を与える必要があります。次は脳内のトリプトファンをセロトニンに変える必要があります。次は脳細胞を傷つけないことです。脳細胞はストレスの際に副腎皮質から放出されるコルチゾルによって死滅します。とくに記憶をつかさどる海馬と脳を統合的にコントロールする前頭葉の細胞が死滅します。次は悩みの中枢(帯状回、扁桃)などから活動の中心を別のところに移すのです。脳は活動しているところに多くの血液が流れるようになっています。それには運動をして脳の運動野により多くの血液を流すなどの生活態度が必要です。そして「将来は必ずよくなる」「将来は必ずよくなる」と繰り返し自分に呼びかけることです。

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新橋ではみなさん頭がいいのでこの手の本についてはコメントを求められません。助かります。

意外なタイトルをつけて、1000円で売ろうという出版社なんですね。これ自体興味深い現象です。
なんでもやりすぎはよくないし、小太りの人がもっとも長生きというのも昔から言われていることです。運動不足や不規則な食生活を改善すれば自然に肥満は解消するはずで、何を肥満と呼ぶか、定義の問題でしょう。
肉を食べろと言っても、日本人として適度にということです。アメリカ式に食べていたら、肥満になります。そうするとまず膝や腰を悪くします。周りから散々言われるので普通は耐えられません。

栄養学よりも禅の言葉のほうがよく売れているようで、禅の言葉シリーズのほうが高田本のターゲットに合った本ということになります。自民党のいう、B層狙いですね。ここが現代日本のボリュームゾーンでしょうから、マーケッティングとしてはいいのだと思います。薄利多売で同じネタで何回も書いています。